航空カメラの始まりは悲惨な戦争だった
航空カメラは空の上から地上をしっかりと撮影することが出来るという特徴があります。現在ではデジタルの航空カメラも存在しており、航空測量のためには欠かせない役割を担っています。航空測量を行うことで適切な土地利用が出来たり、緑化状況などもすぐにわかります。最近では災害後の地形変化、建物などの状況についても航空カメラで知ることが可能で、非常に幅広い用途で航空カメラは使われています。
そんな航空カメラですが飛躍的な発展を遂げたのは第一次、第二次世界大戦中のことでした。特に第二次世界大戦中は飛行機による爆撃、偵察などが戦力の多くを担っていました。日本の空軍だけではなく世界中で空軍が重視されていた戦争でもあります。その中で航空写真が担ったのは現在のような航空測量というよりは偵察が中心でした。
現在から見ると当時の航空カメラは飛行機に取り付けるタイプのものではないですし、大きさも男性の肩にかけてお腹くらいまで高さのある大きなものです。ですが当時としては画期的な発明であり、重要な道具でもありました。重量が非常に重いのですが、より地上の映像を正確に撮るには技術的に手持ちなどには出来なかったようです。
ですがそれでも重視されたのは爆撃後の地形変化、建物の壊滅度などを測ることが戦況を大局的に見る事につながるからです。敵機飛行場の真上を飛ぶことが出来れば敵機がどれくらいあるかなど戦力把握も簡単に行うことが出来ます。皆が皆、飛行機を使った時代だったからこそ飛行機によって戦力を知り、戦局の判断に生かすという方法が取られていたのです。その点で、より画質が高く持ち運びやすい航空カメラにするべく成長していきました。このように戦争はカメラに限らず技術の進歩を生み出しています。

